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2014/01/20

明治学院大学国際平和研究所主催、『さよなら、アドルフ』上映会&トークイベント レポート

1月15日(水)、『さよなら、アドルフ』の公開を記念した上映イベントが明治学院大学にて
開催されました。映画の上映後には、戦時中の任務を理由に父親が処刑され、以来、本作の
主人公ローレと同じく《戦犯の子》として過酷な人生を歩まれてきた、駒井修氏をお招きし、
大学生ら約50名を前に自身の体験や、戦争の罪、そして自身の父が戦時中に重傷を負わせた
元イギリス人捕虜への謝罪の全容などを語っていただきました。

上映会&トークイベントの様子-01上映会&トークイベントの様子-02

◆駒井氏の映画の感想:

『この映画を観せてもらって、主人公のローレは私と4つしか違わないけれどもずいぶん
凄い方だなと思いました。私も戦後、“お前の親父のせいで日本は負けたんだ”
と罵られたり、後ろ指をさされたことがある。(映画は実話をもとにしたものではないけれど)
今、もし、この方が実際にいらっしゃったとして81歳で生きていたとすれば、
“私は77歳でここで話しています。あなたは今何をしていますか?
どんなことを思っていますか?”ということを聞きたいなと思っています』

◆参加者との質疑応答(一部)

[参加者からの質問]
『映画の中でローレが、“あなたのお父さんは正しいのよ”と目を背け続けようとする
祖母に対して抵抗するのが印象的でした。日本でも、加害者としての罪悪感はすべての
人が抱えていかなければならないのに、(上司の命令で)直接的に手を下した駒井さん
のお父様のような方だけに責任を負わせて忘却しようとしたと感じました。
そのような世間についてどうお考えですか?』

[駒井氏の回答]
『私自身は≪戦犯の子≫という事実を受け入れていこうと思っています。(スポーツの
敗戦を伝える新聞記事を見せながら)「○○をA級戦犯にしよう」とかすぐ出ますよね。
(≪戦犯≫という言葉は)ジョークじゃない。世間の方々に≪戦犯≫という言葉の重みを
きちんと分かっていただきたい。きちんと理解して言葉を使っていただきたいと思っています』

◆戦時中、自身の父が重傷を負わせた元イギリス人捕虜、E・ロマックスさんへの謝罪

『2006年8月に、イギリスへ、父が暴行したイギリス兵の1人ロマックスさんに会いに
行きました。そのときのロマックスさんの第一声は「よくこんな遠いところまで来てくれた。
ありがとう」というものでした。私の顔を見て「お父さんにそっくりだ」、
「“奴(駒井さんの父)にやられたんだ!すぐ処刑しろ!”」と言った私のところに
彼の息子が来て、父親に代わり心からの謝罪をしにきたということに私はショックを
受けた、と言いました。「駒井さんの家族を不幸にしたのは私の証言だ」と、
そのことを謝られました。お別れのときにロマックスさんから≪いくら
振り返っても過去は変わらない。過去を嘆き悲しむのはやめて、未来のために、
今をしっかり生きていこう。それがあなたのすべきことだ≫と言われました。
今、そのロマックスさんも父も父の戦友たちもみな亡くなりました。
もしかしたらみんなで「またお前の息子は何か喋ってるな」と笑って
いるかもしれません。それを願っております。』

最後は、司会を務めた学生が「お話を伺って、本当の意味で戦争は終わっていないという
こと、何があったのかきちんと理解することが大事だなと感じました」と締めくくった
とおり、映画と同じくこれまで語られてこなかった戦争・歴史の事実が、当事者から
若いこれからの世代に確実に伝わったことを示し幕を閉じました。